40代からの冒険の記録

仕事と家庭に費やした30代が過ぎ去り、今始まる40代からの冒険時代!

赤道儀を買って使ってみた

これまでは子どもを撮る目的で買った機材を流用して星を撮影していました。

が、この度、ついに星を撮るためだけの機材である赤道儀を購入しました。星の日周運動に合わせてカメラを回転させてくれるという、まさに星を撮るためだけの道具です(タイムラプスに動きを付ける目的にも使えますが)。

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簡単に言うとカメラをゆっくり回転させるだけの道具ですが、本体だけで3万円以上します。高っ!

ついでに三脚や雲台も買ったのでトータルでは5万円くらいになりました。高っ!

ポイントやらギフトカードなどを駆使して支払った額はうんと少ないですけど。

 

僕が買ったのはケンコーのスカイメモSという赤道儀です。

他にもビクセンのポラリエが候補でした。価格はそこまで変わらず、スカイメモSの方が極軸を合わせる望遠鏡が内蔵されていて正確な軸合わせが出来そうに思ったのでコッチにしました。そこまで正確に合わせる必要がある写真を撮るかは不明ですが。

 

それで、天気は曇りだったのですが、辛抱たまらなくなって城ヶ島で試して来ました。

赤道儀は日周運動と同じ速度(または何倍かで)カメラを回転させてくれる道具なので、まずは日周運動の回転軸と赤道儀の回転軸を合わせる必要があります。スカイメモSの場合は内蔵されている望遠鏡で北極星を捉えます。この辺は結構面倒なメモリ合わせが必要なのですが、 PolarisScopeというアプリを使えばだいぶ簡略化できます。

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最終的には三脚→微動雲台→赤道儀→自由雲台→カメラの順で乗せることになります。

北極星を探すのが40代の目には厳しいですが、そこまで難しい作業という訳ではありません。ただし暗闇の中だと結構手間です。

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で、早速4分ほどシャッターを開きっぱなしにしてみました。

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素晴らしい!本来なら4分もシャッターを開いたら星が流れてしまうのですが、一切動いていません。軸を合わせる作業もうまく出来ていたようです。

赤道儀を使わずに撮った写真との比較です。赤道儀を使わずに4分シャッターを開いた場合。

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こちらが赤道儀を使った場合。完全に星が停止していますね。

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日周運動に合わせてカメラが回転するので、風景は流れてしまいます。こちらは赤道儀なしなので風景は動いていません(ピントは合ってませんが・笑)

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こちらは赤道儀ありなので風景が流れます。

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星は赤道儀を使って撮り、風景は使わずに撮り、後ほど2枚を合成すれば両方がクッキリした写真にすることが可能となります。

 

赤道儀を使っている間は写真の中での星の位置は固定されるので、撮影時刻が離れている写真同士を重ねても星の位置はズレません。

この写真に

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12分後に撮影したこの写真を

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重ねたものがこちらです。

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風景はだいぶズレてますが、星はピッタリ重なるのでより明るく鮮明になります。

 

いちおう正しく赤道儀を使えているようなので、今度はもっと天気の良い日に天の川を撮ってみたいと思います。どんな写真が撮れるか今から楽しみです。