アンドロメダ銀河の撮影に挑戦
2月くらいから星の写真を撮りだし、星に興味がでてきました。
それで月刊星ナビ を買ったりしてみたのですが、この雑誌には読者からの投稿写真のコーナーがあり、星空と風景を撮った写真(星景写真)の他に、星雲や銀河の写真も掲載されていました。
星雲や銀河の写真は凄くキレイで宇宙の神秘に触れているようで感動的なのですが、撮影にはどうせ専用の機材が必要なんだろうな、と思っていました。
なので自分で撮る気は無かったのですが、調べてみると赤道儀があればカメラ用レンズでも撮影できるということだったのでチャレンジしてみることにしました。
まずは比較的撮影しやすいとされるM31アンドロメダ銀河にチャレンジしたのですが、結論から言うと、2回挑戦して「なにか銀河っぽいものが写った」というレベルのものしか撮れませんでした。でも記録として残しておきたいと思います。
第1回アンドロメダ銀河撮影チャレンジ(2021年6月10日深夜)
場所:横浜市内の公園
天の川を撮る時は三浦など空が暗い所に行くのですが、アンドロメダ銀河は都内でも撮れると書いている人が居たので、近場の公園でチャレンジしました。
機材は以下のとおりです。
雲が出ていたので、雲が切れた瞬間に狙ってみました。
肉眼ではほとんど星が見えないので、広角側で高感度で撮影して星の位置の把握につとめたのですが、どこにアンドロメダ銀河があるのかよく分かりませんでした(笑)
仕方ないので適当にアタリを付けて200mmで撮ってみたのですが、写っているのか写っていないのかもよく分からず。
帰宅してパソコンのモニターでじっくり見ながら印を付けつつ探してみた所、広角で撮った時にかろうじてフレームの中に入っていたことが分かりました。望遠200mmで撮ったときには入っていませんでした。
肉眼で見えない星をフレームに入れる(これを「星を導入する」というらしい)のがこんなに難しいと思いませんでした。いつも星を探すのに Star Warlk 2 というアプリを使っているのですが、アプリだけで導入するのは難しく、ある程度周辺の星の位置などは覚えている必要があります。
第2回アンドロメダ銀河撮影チャレンジ(2021年6月17日深夜)
場所:横浜市内の某図書館前
機材は第1回と同じです。
事前にStar Warlk 2でアンドロメダ銀河周辺の星の配置を見ておきました。
今回も肉眼では星はほとんど見えなかったのですが、広角で高感度で撮ったらカシオペア座が写っていたのでそこから辿ってアンドロメダ銀河を導入することができました。
200mmで撮って確認したところ薄らぼんやりと銀河っぽいものが写っていたので色々と設定を変えながら数十枚撮影しました。
帰宅して編集作業に入ったのですが、赤道儀を使って撮影したのにも関わらず、ごくわずかずつ星の位置が変わってしまっていてそのままでは合成することができませんでした。
赤道儀の性能のせいなのか、それとも極軸合わせがマズかったのか(ややテキトーだった)、それともカメラの載せ方の問題なのか(説明書では東側を重くしろと書いてあったが、あんまり気にしてなかった)。
仕方ないのでPhotoshopで星が重なるように位置を修正して合成しました。でもシャッターを開いている時も少しずつ動いてしまっているという事なので、それではシャープな画像は望めませんね。
最終的に位置修正した18枚の画像を合成し、Lightroom Classicで可能な限りクッキリさせてみたのがこちらです。
「銀河っぽい何か」というレベル。銀河の周りの渦巻いている部分は微細な光なので、やっぱり暗い場所で撮ったほうが良さそうに思いました。当然ですけど。
あと200mmだとかなり小さいですね。できれば600mmくらいで撮りたい。でも導入がさらに難しくなりますね。
反省点をまとめると以下です。
- 赤道儀はしっかりセッティングしよう
- もっと暗い場所で撮ろう
- 可能ならもっと望遠のレンズで撮りたい
まあ、250万光年離れた銀河が一応写ったので良しとしましょう。
これから本格的に梅雨に入るので、また梅雨明けにでもチャレンジしようと思います。